保育園向けお米づくり

「休耕田を復活させて自然栽培したお米を保育園の給食に!」

 私たちの地元ときがわ町のはなぞの保育園/ときがわ幼稚園では、給食の先生たちによる愛情こもった手作り給食です。伝統食を中心に、地元の食材にこだわって、主食は毎日ご飯です。そのお米も、できるだけ地元で、しかも無農薬のお米を調達しようとされていますが、全量まかなうだけのお米を集めることができていませんでした。

 中山間地域にあるときがわ町では、平地の田んぼに比べてお米作りに大変手間が掛かるのと、耕作者の高齢化とあいまって休耕田が増え続けているためです。とりわけ、無農薬有機栽培でのお米作りには何倍もの手間がかかりますし、無農薬のお米作りをしている就農仲間の農家さんたちも、自給分プラスアルファを作るのが精一杯と言う状況だからです。

写真 開墾した休耕田

 私たちがこの町で自然栽培でお米作りを始めてから3年がたった2014年の夏頃、保育園の園長先生から、子供たちの給食にお米を出していただけませんか、とのお話をいただきました。

 大変ありがたいお話でしたが、正直、受けるかどうか大変に迷いました。当時、私たちがお米作りしていた田んぼは4反(40アール)強。米作りに必要な機械や設備をほとんど持っていないため、かなりの部分手作業でやってきました。特に大変なのが田植えと、刈り取り・脱穀、乾燥(はざかけ天日干し)です。今のやり方では、もうこれ以上増やすことは無理という限界点まできていました。

写真 田植え直後(2015/6下旬)

 しかし、せっかくいただいたお話、かわいい園児たちになんとか地元の無農薬米でまかなえるようにしたいと思いました。そして、このままでは、子供たちが大きくなった頃には、雑草だらけの休耕田が広がって、荒んで魅力の無い農村になってしまいかねない。地元の農家として最大限努力してみようと、覚悟を決めて引き受けることにしました。

 そのために、必要な機材設備を用意しておかなければなりませんが、なけなしの貯金をつぎ込んでも、とても間に合いそうにありません。もはや何でもやってみようと思いまして、クラウドファンディングというインターネット上での寄付集めにチャレンジしましたところ、大勢の方々からの温かいご支援を頂戴することができまして、プロジェクトをスタートすることができました。支援者の皆様には重ねて御礼を申し上げます。

写真 穂が出そろった田んぼ(2015/9月上旬)

 そして、2015年、新たに西平地区の休耕田を開墾して、3.5反(35アール)の田んぼを作付することとなりました。イノシシの襲来などありましたが、秋には新米を刈り取り、保育園にお届けすることができました。

 その後も、現在に至るまで、毎月30~40キロのお米を保育園に納品させていただいております。

 なお、クラウドファンディングで導入しました機械設備は米作りに取り組む就農仲間たちとも共有しながら、地元の大切な農地を守り受け継ぎ、保育園はじめ地元の需要に応えられるように頑張っていきたいと思います。

[Readyfor?のプロジェクトページ] https://readyfor.jp/projects/2343